頑張ることに疲れたあなたへ――働く私に沁みついた“役割”を手放すとき

人の期待に応えることが
いつの間にか“自分”になっていた。

けれど、その心の内側で
こんな囁きも聞こえてくる
「もう、その役割を
 おろしてもいいのかもしれない」

目次

金曜の夜、最後まで残る私

金曜の夜。
オフィスの灯りが少しずつ消えていく中
パソコンの前で最後まで
資料を整えている女性がいました。

同僚たちは
「おつかれ!」と帰っていったあと。

彼女はふと
胸の奥に小さなため息を感じます。

「どうして私、いつもこうなんだろう」
「頼まれると断れない」
「誰も気づいてくれないのに」

頭では「もう少し自分を大事にしよう」
とわかっているのに
気づけばまた“いい人”の役割に戻ってる。

彼女は
「仕事ができる自分」
「役に立つ自分」
でいようとして
いつのまにか“自分の心”を置き去り
していました。

こんなふうに
私たちは知らず知らずのうちに
“役割”を生きています。

「しっかり者」
「優しい人」
「期待に応える人」

それは、子どものころに身につけた
“生き抜くための知恵”の名残
かもしれません。

大切なものを守るために
インナーチャイルド(内なる子ども)は
“役割”という鎧をまとって
人との関係の中を生き抜いてきたのです。

でももし今、その“役割”が
苦しくなっているのなら――

それは、あなたの中の子どもが
「もうこの生き方はつらい」
と小さな声で訴えているサインかも
しれません。

「いい子」でいようとしたあの頃

もしかすると、あなたも小さなころ
家の空気を敏感に感じ取る子ども
だったかもしれません。

お母さんが悲しそうな顔をしていたら、
「お母さんを笑顔にしなくては」
「私がいい子にしていれば大丈夫」

と思っていた。

お父さんが疲れて帰ってくると
「怒らせないようにしよう」
と息をひそめていた。

そんなふうにして、子どものあなたは
家の中の“平和”を守るために
「気を使う」
「空気を読む」
「がまんする」
ことを
無意識のうちに覚えていきました。


それは、小さなあなたにとっての
生き延びるための知恵 でした。
懸命にがんばってきたその健気な姿を
どうか今、やさしく認めてあげてください。


けれど、大人になってからも
その「いい子」の役割が続いていると
次第に心はすり減っていきます。

職場で、誰かが困っていると
すぐさま手を差し伸べてしまう。
頼まれると断れない。
自分の気持ちよりも
相手の期待を優先してしまう。

そして、
「私さえ我慢すれば」
「これくらいで疲れるなんて情けない」

そんな言葉で、自分を追い詰めてしまう。

そんな頑張りの奥には
幼いころのあなたの
本当の想いがまだ息づいています。

「本当は甘えたい」
「誰かに助けてほしい」
「苦しいとき、

 誰かにそばにいてほしい」

そう願いながらも
その気持ちを隠して懸命に生きてきた
子ども時代のあなたが
静かに助けを求めているのかも
しれません。

気づきとやさしさが 
“役割”をゆるめてい

ハコミセラピーでは、
「何かを変えよう」とするよりも先に
まず“気づく”ことを大切にします。

たとえば、仕事の場面で
つい無理して疲れ果ててしまう
自分に気づいたとき

「また無理して 頑張っちゃってる」
と自分を責めるのではなく、
静かにその衝動を感じてみるのです。

「この感じ、昔からよく知ってる…」

そんな風に感じるかもしれません。

マインドフルネスになって
ゆっくりと自分の内側に
“優しい眼差し“をむけていくと

自然に
過去の忘れていた記憶
インナーチャイルドの意識
蘇ることもあります。

それは、役割の鎧の下にある
“本当の自分”
への道。

“優しい眼差し”と
“気づき”が重なったとき

少しずつ
“がんばるしかない自分”から
自由になっていけます。

誰かのために
反射的に動くのではなくて
自分の心の声に気づきながら、
本当に望む選択ができる
ようになる。

それが、ハコミセラピーが大切にしている
「本当の自分とつながるプロセス」です。

「がんばらない私」を受け入れる、小さな一歩

「がんばる」ことが
悪いわけではありません。
それは、あなたがずっと
自分を支えてきた大切な力でもあります。

けれど、もしその“がんばり”が
苦しさに変わっているなら――
今こそ、少し休ませてあげるとき
なのかもしれません。

たとえば、今日一日を終える前に
静かに目を閉じて、
自分に問いかけてみてください。

「いま私は
何を感じているのだろう?」

もう疲れた?休みたい?
それとも、自分をねぎらいたい?

もし、インナーチャイルドの
気配を感じられるのなら
こう尋ねてみましょう。

「私の中の小さなチャイルドは、
いまどんな気持ちでいるかな?」


その問いかけに、
すぐ答えが出なくても大丈夫。

大切なのは
“自分に優しい眼差しを向ける”こと。

インナーチャイルドは、
あなたの内側でずっと待っています。
優しい眼差しを向けてもらえることを。

そしてもし
自分ひとりで向き合うのが難しいなら、
セラピーの時間を“心の安全地帯”として
使ってください。

ハコミセラピーは、
頭で理解するのではなく、
心と身体の感覚からゆっくりと
癒していくアプローチです。

あなたの“役割”の下に隠れていた、
ほんとうの想いと出会うために。

がんばる私を、もう責めなくていい。
そのままの私で、もう大丈夫。
そんな温かい一歩を、
ここから一緒に踏み出していきましょう。

この記事を書いたセラピスト
長岡由子

心をほどく一歩を一緒に

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